会社員を辞めてフリーランスに転身することは、キャリアにおける大きな転換点です。働き方やライフスタイルにも、大きな変化を及ぼします。フリーランスは自由な働き方ができる一方、会社員時代には当然のように享受できていた保障や制度がなくなるため注意が必要です。
まず大きな違いとして挙げられるのは、収入と福利厚生です。会社員時代は毎月安定した収入があり、健康保険や厚生年金などの福利厚生もしっかり保障されていました。しかし、フリーランスになると収入は不安定になり、会社の福利厚生も適用されなくなるので、自らサービスを手配しなければなりません。収入の変動に対応するため、毎月の収入と支出を記録し、予算管理を徹底することが大事です。
また、健康保険は国民健康保険に加入し、国民年金の手続きも忘れずに行いましょう。さらに、病気やケガで働けなくなった場合に備え、所得補償保険への加入も検討しましょう。将来のための貯蓄計画も、会社員時代以上に重要です。
次に注意するべきは、仕事の進め方や時間管理です。会社員時代は勤務時間や就業規則によってある程度仕事の段取りが組まれていましたが、フリーランスになるとすべて自分で管理する必要があります。仕事を受注するための営業活動からプロジェクトの進行管理、納品まで、自分の責任で進めなければなりません。そのため、スケジュール管理能力やタスク管理能力が重要になります。ToDoリストを作成したり、時間管理ツールを活用したりするなど、自分に合った方法で業務を効率的に進めましょう。
フリーランスの大きなメリットとして、働く場所と時間の柔軟性が挙げられます。自宅やカフェ、コワーキングスペースなど自分の好きな場所で仕事ができるため、通勤時間や満員電車のストレスから解放されます。また、自分のライフスタイルに合わせて仕事時間を選択できるため、ワークライフバランスを調整しやすいという利点もあります。
しかし、自由な働き方には自己管理の難しさも伴います。仕事とプライベートの境界線が曖昧になりやすいので、オンとオフを明確に切り替える習慣を身につけることが大事です。また、働く場所によっては集中力が途切れてしまうこともあります。自宅では仕事がはかどらないタイプの人は、コワーキングスペースの利用なども検討しましょう。
会社員時代は社内に同僚や上司がいましたが、フリーランスになると一人で仕事をすることが多くなります。そのため、孤独感を感じやすくなるという側面もあります。そのため積極的に他のフリーランスと交流したりオンラインコミュニティに参加したりして、人脈をしっかりと築く必要があります。また、顧客とのコミュニケーションも重要です。こまめな連絡や丁寧な対応を心がけることで信頼関係が生まれ、継続的な案件受注につながるでしょう。スキルの高さより信頼できるかを依頼の基準にするクライアントも多いので、良好な人間関係の構築は非常に重要です。
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フリーランス時代を経て、小さなデザイン会社を経営しています。フリーランスで稼ぐことができれば、会社に縛られずに生きられますよ!
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