経理業務をスムーズにするための知識！経費になるものとならないもの

経費になるものとならないもの

経費になるもの

経費になるものを一言でいうと、事業で使用したものに限られます。経費に計上できる代表的な例は、開業準備費や消耗品費、減価償却費などいろいろなものがあります。開業準備費は、文字通り開業の準備にかかった費用です。フリーランスになる前にいろいろな勉強をするために参加したセミナーの参加費用も開業準備費に当てられます。他には、名刺やWebサイトの制作費、業者との打ち合わせのときに生じた費用なども開業準備の一部です。消耗品費に計上できるのは、事業で使用する物品購入費です。業務上で使用する文房具や名刺、PCなどが当てはまります。注意点は、10万円以下の物品のみということ。10万円を超えたら消耗費ではなく備品や固定資産として扱われます。減価償却費に該当するのは、PCや周辺の機材など。開業時に買いそろえた物品も、長期的に使用できるものであれば開業準備費ではなく減価償却費に計上することになります。他にも、会議費や広告宣伝費などいろいろな経費の勘定科目があるので、日々発生する費用が経費になるのかしっかり確認しておきましょう。

経費にならないもの

経費にならないものを一言でいうと、フリーランス自身の私的な買い物が該当します。経費にできない支出の例は、事業関係者以外との飲食代、所得税や住民税、自身の身だしなみに関するアクセサリーなど。ただし、身だしなみに関する費用はファッション関係や美容関係など特定の仕事に就いている場合は経費に当てられることもあるそうです。飲食代は、クライアントとの打ち合わせや面談などで飲食店を利用した場合、会議費として計上することも可能です。経費に計上する場合、業務上で使用するものであることを証明できなければならないため注意が必要です。

経費計上のポイント

フリーランスは経費になるものとならないものを区別しにくい側面もありますので、実際に事業で使うものと私的なものをしっかり分けるように日頃から意識しておくと後々の経理の手続きが楽になります。経費計上のポイントは、一般的には経費に計上できるケースが多いものでも、自身の事業で必要かどうかをしっかり判断することです。逆のケースも然り。一般的には経費に計上しにくいものでも、自身の事業で必要なために経費に当てはまるものもあるでしょう。フリーランスは自由さがメリットなので、物品を含めて公私の線引が曖昧になりがちなことがあります。確定申告の際にも焦らずに済むように、経費になるものとならないもののについて改めて整理してみると安心でしょう。